2025年版 非破壊検査市場の現状と将来展望
道路メンテナンスの3巡目点検に着手～2巡目の点検結果と点検要領の改訂が行われている。こうした点検要領の見直しに対して各社が対応を進めている。
また、インフラ以外では顧客の状況に合わせた製品・サービス開発が進められており、新技術の早期実装が期待されている。
インフラの老朽化スピードが加速しているにも関わらず、各種課題（残業規制、高齢化、ノウハウ共有不足他）への対策はいまひとつである。この状況に対して、関係各所が取り組みを強化しているため、市場に対する圧力が高く、非破壊検査装置及び関連の成長性を把握していく。
発刊日
2025/05/30
体裁
A4 / 142頁
資料コード
C67101200
PDFサイズ
25.0MB
PDFの基本仕様
Adobe Reader 7.0以上／印刷不可・編集・加工不可／検索・テキスト・図（グラフ）の抽出等可／しおり機能無し 詳細はこちら
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
カテゴリ
調査資料詳細データ
調査概要
資料ポイント
調査目的：非破壊検査受託企業や非破壊検査装置・機器メーカー、商社及びそれらに関わる外郭団体や研究機関の現在と今後の動向を調査し、非破壊検査市場の現状と将来展望を把握することを目的とする。
調査内容：
第一章 非破壊検査市場の現状と将来展望
第二章 非破壊検査装置・機器市場の現状と将来展望
第三章 非破壊検査受託市場の現状と将来展望
第四章 非破壊検査市場関連プレーヤーの現状と将来展望
調査対象：
（構造物や工業製品を対象とした）非破壊検査受託業務及びそれに使用される装置・機器（医薬や食品、農業分野は市場規模に含まない）
調査方法：弊社専門調査員による（一部 Web 会議システム等を活用した）直接面談取材によるもの
調査・分析期間：2025年3月～2025年5月
- 2024年度の世界非破壊検査市場（装置・機器及び受託業務）は3兆6,966億円、非破壊検査のウエイト増に伴い、検査業務が増え、装置・機器の需要も上がり、市場は成長を続けていくことから、2032年度に6兆1,766億円に
- 非破壊検査は最適な組み合わせで、より高度なマネジメント体制へ
- インフラ崩壊の前に対策を！加速が求められる人材対策、装置・機器の進化
- 市民のインフラへの関心度の向上、インフラの需給双方にとって最好機！
- 装置・機器市場は予防保全や人手不足の解消を狙ったAI・ドローンがけん引
- 国交省の点検支援技術性能カタログ、NETISだけでなくデジタル庁のアナログ作業のデジタル化の取り組みも活発に！技術の性能比較検討ますます進む
- 各種検査方法について、先進化の進度はまちまちだがチャンスはあふれている
- 前回版からの変更点：『デジタル化（AI、IoT、DXの活用）状況』掲載
リサーチ内容
調査結果のポイント
1．市場動向
2．非破壊検査市場における外郭団体や受託企業、装置・機器メーカー等プレーヤーの取り組み
3．展望と課題
第一章 非破壊検査市場の現状と将来展望
非破壊検査市場の現状と将来展望
非破壊検査は最適な組み合わせでより高度なマネジメント体制へ
そのためにAIやDX他先進技術・システムの活用こそ未来
インフラ崩壊し間に合わなくなる前に対策を
加速が求められる人材育成対策と装置・機器・システムの進化
図．世界及び日本の非破壊検査装置・機器と受託業務市場規模推移と予測
（2022-2032年度、金額）
多角的な視点で複数手法を組み合わせ
多層・多種類の検査で最適なマネジメントを
いまこそ市民参加の土木領域
インフラはみんなで守る
第二章 非破壊検査装置・機器市場の現状と将来展望
非破壊検査装置・機器市場の現状と将来展望
堅調な成長で2032年度に1,584億円へ、2023年度からのCAGRは4.8％
予防保全や人手不足の解消を狙った開発やAI・ドローンが業界けん引
1．非破壊検査装置・機器市場の現状と将来展望
国交省の点検支援技術性能カタログやNETISだけでなく
デジタル庁によってアナログ作業のデジタル化も！既存手法に捉われない取り組み進む
図.国交省所管分野のインフラの点検・診断などの業務における
新技術等の導入状況イメージ
表．国内非破壊検査装置・機器市場推移と予測
（2022-2032年度、金額、前年度比）
図．国内非破壊検査装置・機器市場推移と予測
（2022-2032年度、金額、前年度比）
図．国内種類別非破壊検査装置・機器市場推移と予測
（2022-2032年度、金額）
図．国内非破壊検査装置・機器の検査種類別市場
（シェア構成比）推移と予測
（2022-2032年度、金額ベース）
2．表面欠陥検査
2-1．磁粉探傷試験・浸透探傷試験（MT・PT）
2-2．渦電流探傷試験（ET）
3．内部探傷検査
3-1．放射線透過検査（RT）
3-2．超音波探傷検査（UT）
表．超音波フェーズドアレイ試験（UT）の適用される産業分野と対象物一覧
4．その他検査
第三章 非破壊検査受託市場の現状と将来展望
非破壊検査受託市場の現状と将来展望
AI活用など先進化は難しいが全関係者の歩み寄りで実現させ、
高効率による高収益化により業界の地位向上へ
1．受託業務市場の現状と将来展望
対象の特徴から変わる優先順位で適切な管理体制を
表.保全の種類一覧（一例）
先進化の進度はそれぞれだが、どこもチャンスにあふれている
抜本的に変える可能性は無限大
表．国内非破壊検査受託業務市場推移と予測
（2022-2032年度、金額、前年度比）
図．国内非破壊検査受託業務市場推移と予測
（2022-2032年度、金額、前年度比）
図．国内産業分野別非破壊検査受託業務市場推移と予測
（2022-2032年度、金額）
図．国内非破壊検査受託業務市場推移と予測
（2022-2032年度、産業分野別構成比）
2．鉄鋼・製鉄における非破壊検査動向
3．造船・重機における非破壊検査動向
4．重電・機械における非破壊検査動向
5．原子力における非破壊検査動向
図.日本の原子力発電所の現状
6．電力における非破壊検査動向
表.電力需給・電源構成
7．石油・化学における非破壊検査動向
8．ガス・水道における動向
9．土木・橋梁における非破壊検査動向
10．建築における非破壊検査動向
11．その他における非破壊検査
第四章 非破壊検査市場関連プレーヤーの現状と将来展望
株式会社イクシス
ロボット×テクノロジーで社会を守る
現場データ収集により加速するインテグレーション
現場に強いからこそ可能な最後までの伴走
インフラ業界の課題から対策案
それらを実現する製品・サービスとインテグレーション
表.イクシスの製品・サービス一覧（一例）
BIM/CIMにはi-Con Walkerで解決
屋内外対応可能で設計図の有無に関わらず導入可能
図.i-Con Walker概略イメージ
カタログ品だけでなく開発案件も多数
インパクトある事例で業界への影響力大
図.橋脚の耐震補強工事における表面処理作業を自動化する建設ロボット概要画像
図.仮想/現実における建機の自動制御システムの実証試験イメージ
図.本システムの一元管理の概念図と各社の役割分担一覧
応用地質株式会社
ノウハウ・データの蓄積とAI・IoT技術の融合
新技術の取り込み・活用に前向きで高付加価値化進む
地球科学のエキスパート企業
国内トップレベルの実績によるノウハウと地質情報を蓄積
地質情報×AIにより3日間で速報
社会資本の効率的な維持管理と更新を支援
図.車載型路面下空洞調査シスステム ロードビジュアライザー外観図
図.空洞調査の流れイメージイラスト
トンネル内3Dスキャナで点検システム展開
建築でのデータ活用を土木領域でも実施
図.3Dレーザースキャナによる構造物の3次元モデルイメージ図
図.AIによるひび割れの抽出イメージ図
図.応用地質の地盤4次元モニタリングシステム「OYO Tracker 4D®」の
特徴イメージ
株式会社カナデビアエンジニアリング
ニチゾウテックからカナデビアエンジニアリングへ
非破壊検査の幅広い領域への適用に向け、デジタル化・DX化、
AIの積極的活用を進める
エンジニアリング・技術コンサルティング・メンテナンス
業務を対象としたDXも計画中
新開発「CRVICE（クレビス）」、「SABHC（サーベック）」は次世代品へ
トンネル関連の診断サービスや熱交換器検査など高品質サービスを継続提供
図.CRVICE（クレビス）とSABHC（サーベック）の装置画像
株式会社クオルテック
受託試験から品質改善まで対応するワンストップオペレーション
信頼性と透明性、公平性の高い独立系検査会社
ボイドやクラックの検査・評価実績多数で業界トップレベル
珍しい装置も導入し、幅広くスピード感ある対応
電子部品の不良・不具合を低減し、長寿命化を提案
セグメンテーションAIと物体検出AIによるクラック率の高精度予測を実現
株式会社ケン・オートメーション
赤外線機器の技術商社として現場のあらゆる課題に対応
各産業における熱の計測から課題解決
海外機器メーカーと国内顧客のギャップを埋める
赤外線によるセンシングは幅を広げ、検査だけでなく品質保証でも活用
表.ケン・オートメーション対応の技術情報一覧（一部）
原子燃料工業株式会社
予防保全から予知保全への転換を見据え、
AI活用に向けたデータ不足の解消に取り組む。
原子力施設向けの展開に集中
海外の原子力関連海外企業（Westinghouse、Framatome、Orano）関係強める
デジタル打音検査の技術展開とその課題
AIの活用に関する課題と展望
三信建材工業株式会社
点検から補修までワンストップでの対応業務でメリット多数
建築と土木のアセットマネジメントの高度化を目指す
公共建築物を中心に60年以上の実績
「次世代社会インフラロボット開発・導入」などのプロジェクトで業界けん引
「点検支援技術性能カタログ」ができる前からドローンによる調査を展開
コア技術は画像解析、ドローンでもポールでも撮影した情報から調査可能
国立研究開発法人産業技術総合研究所
曲がるパネルで配管などの減肉を観察しやすく
撮影回数低減と視認性向上
厚さ1cmの曲がるパネルで峡部に差し込み撮影可能
株式会社島津製作所
これまでにない安価なX線CT機器もラインアップ
顧客の声からの開発対応による拡充で多くのニーズに応える
新手法位相コントラスト
一度の撮影で吸収像、散乱像、屈折像の3種類の画像を取得
株式会社シーエックスアール
新人の長期研修取り組みが奏功し離職率大幅低下
確実で安全な技術で顧客からは好評価多数
2年間の研修と現場ローテーションで新人の離職率大幅低減
ベテランが定年するも新卒/中途うまく活用し業務量増に対応
細管検査の技術力は表彰レベル
再稼働する原子力発電所に全社体制で挑む
中外テクノス株式会社
工業技術センターの建て替え完了で人・情報の交流活発に
展示会を開催し新たな取引開始だけでなく関連会社でも開催
新社屋建て替えタイミングで試験対策を強化し取得率上昇
DX取り組みでは紙ゼロを目指し進む
2023年に工業技術センター建て替え完了
「イノベーション検査機器展」は好調で人・情報の交流活発となる
ドローン検査も進化し狭所対応でき航続距離延長
スケールチェッカーのPCからタブレットの切り替えなど利便性向上
図.スケールチェッカーの計測・制御部
図.水浸UT検査装置（IRIS）の使用イメージ画像
電子磁気工業株式会社
MT、ETで顧客多数
保証された校正・トレーサビリティの体制で確かな品質を提供
厳格な校正・トレーサビリティ
東京・名古屋・大坂＋海外部で細やかなフォロー対応
図.電子磁気工業の校正・トレーサビリティ体制図
国内大手多数の工業製品関連企業と取引き
多様な顧客対応のため汎用制窮まりグッドデザインデザイン賞受賞
図．方式別全磁束ケーブル検査システム構成図と使用状況イメージ画像
図.デジタル渦電流探傷器の外観画像
国立研究開発法人土木研究所 構造物メンテナンス研究センター「CAESAR」
検査仕様書の改訂や診断支援AIの公表など成果続々
今後は補修基準書作成を進め、予防保全を徹底する体制へ
道路橋仕様書は2025年秋頃に改定予定
先進の点検技術をさらに生かす方法も模索していく姿勢
橋梁の診断支援AIシステムを一般公開し健全性の段階を把握しやすく
キーワードは土砂化と洗堀、定量データの取得で広がる可能性
図.橋梁診断支援AIシステムのイメージイラスト
一般社団法人 日本非破壊検査工業会
規制緩和に対して活動継続し適切な検査技術の普及促進
非破壊検査が当たり前になりつつある過渡期に突入
非破壊検査業界のプレゼンス向上に尽力
インフラ調査士補の設定で新人も活躍できる環境に
表.日本非破壊検査工業会主催の催し一覧（一例）
表.日本非破壊検査工業会の管理資格認証・認定一覧（一例）
非破壊検査業界概要から各用途分野別状況
検査会社以外でも検査が増え、意識改革進む
今後進めていかなくてはいけないデジタルRTやTOFD法
群マネと市民参加で非破壊検査をより身近に
一般社団法人 日本溶接協会
50年以上続く設計・施工・検査の三位一体の仕組み
人材、教育など課題は山積だが、取り組み強化して進む
アジアを代表する日本の溶接技術の高さをPR
全産業を支える基盤技術として社会貢献を実施
教育は若年者・女性・外国人の3本柱
VR・AR溶接王や育成就労制度、溶接センター構想を活用
ポニー工業株式会社
AI判定やMR（Mixed Reality）のプロジェクトも推進
自社/輸入ブランドだけなくカスタマイズ/ラインアップで対応
設立60周年を経て業績は過去最高
新社長の取り組みで教育・新事業など事業創成力を強化
RT・UT・分析計なんでも対応可能
海外統括部が世界の優れた製品・システムを日本へ
図. Videray製「ハンドヘルド後方散乱X線装置 PX ULTRA」外観画像
表. Videray製「ハンドヘルド後方散乱X線検査装置 PX ULTRA」
独自開発のポニーブランド
信頼性＆カスタマイズ性が顧客にとって手放せない存在に
図.「アームロボット式UT検査システム」外観画像
表.ポニーブランドの新装置製品一覧（一部）
機器開発の方向性は様々
日本の遅れが懸念されるがAIやMR（Mixed Reality）などの取り組み推進中
株式会社明電舎
半導体製造装置用の真空管技術を応用した確かな製品
X線管の切り替えでもたらされるユーザーフレンドリーな仕様
新事業領域として展開するカーボンナノ系冷陰極X線管
高い真空技術と産総研などの技術を融合
軽量・小型・省エネで立ち上がりが速く被ばく量も少ない
X線管の切り替えだけで実現できるユーザーフレンドリー
表.カーボンナノ系冷陰極X線管スペック一覧（一例）
図.カーボンナノ系冷陰極X線管の外観画像（左：S-EG90B1W 右：S-EG120B1W）
株式会社IHI検査計測
特殊検査も得意な総合検査システム企業
高付加化価値なソリューションで高評価
水浸UT検査や放射線透過検査サービスなど多数の検査を提供
携帯型渦流探傷装置はデータ連携機能あり、今後も進化可能性高い
表.対応可能な水浸UT検査の条件
株式会社JMC
高出力・高精細あらゆるニーズに対応できる装置を保有
X線CT撮影の裾野を拡大
対象物の具現化と3Dデータ化が得意
つくる（3Dプリンター、鋳造）とみる（検査・測定）の双方向でアプローチ
CT事業の成り立ちと成長
社内向けから社外向けサービスへ
図.JMCで対応可能な産業用X線CTのライアンアップ
表.JMCのCT装置一覧
エンジンからパンケーキまであらゆる対象を撮影
しかしCT撮影サービスは普及段階
TMS株式会社
可搬性X線検査システムを展開
顧客運用に合わせたシステムでセキュリティ他の分野でヒット
警察や海上保安庁などセキュリティ用途で重宝
デリバリ式のX線検査装置だけでなく、2wayオープン照射も
図.可搬式X線検査システム機器開発風景画像
図.（左）デリバリ式X線検査装置画像（x-ray極）と
（右）2way式オープン照射(X線作業主任者資格必須)
このレポートの関連情報やさらに詳しい情報についての調査を検討したい
矢野経済研究所では、
個別のクライアント様からの調査も承っております
マーケティングや経営課題の抽出、リサーチの企画設計・実施、調査結果に基づく具体的な戦略立案・実行支援に至るまで、課題解決に向けた全ての段階において、クライアント企業をトータルでサポート致します。
この資料を見た人は、こんな資料も見ています
資料コード
資 料 名
C67100100
C67100900
C67100600
C66126200
C67100700